イシンホームの歴史

イシンホーム住宅研究会はこうして生まれた

きっかけは阪神大震災

 

住宅研究会が組織化されたきっかけは平成7年に起こった阪神淡路大震災でした。
地震の惨状をテレビで見て、こういう時こそ、建築の仕事を世の中のため、被災者のために役立てなければならないという気持ちがむくむくとわいてきました。
家を失い、寒さに凍える被災者の皆さんのために、「温かいお風呂を提供してほしい」という要請があったため、津山から自社の協力業者会に声をかけました。
協力業者会も忙しく厳しい返答も覚悟はしていたが「わかった。やろう!!」と全員快く受け入れてくれました。
延べ二百人あまりの職人さんが被災地に駆けつけ、県外の応援職人さん数名と一緒になって泊まり込みで風呂を作りました。
ボランティアでお風呂を作る上で全国から集まった工務店の経営者や職人さんなどのボランティアの方々と話す機会がありました。
ドラム缶の焚火を囲んで話すボランティア仲間の想いは純粋な気持ちでボランティアに参加していて、「逆境の時、こんなにもみんなのために尽くそうとする家造り仲間が全国にはいっぱい存在する。こういった仲間たちと本当に良い家を造りたい」という気持ちがこみ上げてきました。
そこで私は、新しい家の作り方はどうあるべきか、工務店はどう経営すべきか、という長年温めてきた夢を話しました。
その強い想いが伝わり、ボランティアが落ちつき、地元津山に戻った際、その時語ったボランティアがその夢とノウハウを共有したいとFC立ち上げの要望を受けました。
無私の気持ちで始めたボランティア活動が、結果として「全国のイシンホーム住宅研究会」の元になりました。
私たちはこれを機に、“幸せな家”の研究を始めました。そして、このことが多くの賛同を集め、いま日本有数の住宅研究グループに育っています。

 

究仕事道繁栄会

イシンホーム住宅研究会には、「究仕事道繁栄会」という全国規模の勉強会のグループがあります。「お客様と得意先に尽くす仕事の道を究めて繁栄する」仲間の会です。
工務店と業者・職人が力を合わせ、お客様に「最高の仕事」をして、喜んでいただくための方法を学び、実践し、共に喜びを分かち合い成長する中で繁栄発展を目指すことを目的とします。
古くなった児童養護施設や独り暮らしのお年寄りの家の改修工事など、総勢100人以上でボランティア活動もおこなうようになり、地域にも大変良い効果を生み出しました。
ボランティアの始まる前と、ボランティアをして喜ばれた後の両方の顔を見ると、明らかに顔が違います。本当にすがすがしい、いい顔になるのです。
最高の仕事とは、家と、家を造るときのお客様と私たちの心の両方において満足度が最高である仕事です。
職人の働く意欲を促し、仕事を通して、世の中からもっと喜ばれるために―。この永遠のテーマに向い、究仕事道繁栄会はこれからも勉強し続けます。